水木しげる + ゲゲゲの女房

水木しげる(みずき しげる、1922年3月8日 – 2015年11月30日、満93歳没)は、日本の漫画家。1958年に漫画家としてデビュー。代表作の『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』などを発表し、妖怪漫画の第一人者となる。

『ゲゲゲの女房』は、漫画家水木しげるの妻・武良布枝が著した自伝(2008年刊行)を原案として2010年度上半期に放送された同名テレビドラマ(NHK連続テレビ小説の82作品目)。

photo:野口さとこ


Sponsored Link

① 水木しげる

苦と楽

・苦しむことから逃げちゃイカン。人生はずっと苦しいんです。苦しさを知っておくと、苦しみ慣れする。これは強いですよ。

・ラクはいつでもできます。でも、ラクばかりしてると、もっと苦しいことが待っていたりする。

・苦しいことから逃げてはいけない。ラクはいつだって出来る。

生きている

・戦争で片腕を失っても絶望なんてしなかった。だって生きてるんだから。
(※軍隊時代、敵機の爆撃で左腕に重傷を負い、麻酔のない状態で左腕切断手術を受けた。)

努力 努力は人を裏切るということも知っておく 突撃力

・好きだからといって成功するわけじゃない。いくら情熱を傾けて努力をしても報われない人はたくさんいます。努力は人を裏切るということも知っておくことです。

・好きなことをやるのは当たり前。だって、その方が頑張れるもの。でも、それだけじゃダメ。頭を使って、知恵を振り絞らないと。成功するんだという強い意志を持って努力しないと。

・運なんてものはない。あるのは突撃力だけ。弱い人は逃げ出すけれど、人間はこうなると思えばなる。突撃力さえあれば、何でも成し遂げられる。

疲れたら休まないと駄目

・適当にやらないとね、漫画家は、死ぬよ。寝なきゃ駄目。食べたいものは食べないと駄目。疲れたら休まないと駄目。手塚治虫さんなんか医学博士なのに死んじゃった。寝ないで描くから。トキワ荘の人も平均寿命前にみんな死んじゃってるでしょ。

・多忙だと、心が鈍くなります。

・寝る時間を犠牲にしていた連中は、早々とあの世に行ってしまった。 

他人と比較しない 自分の楽しさを追及すべし

・成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

・他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

・自分の好きなことをやる。そのために人は生まれてきたのだ。

好きなこと

・好きなことに情熱を注いで、人生を生き切ること。

・やりがいや充実感は、結局は自分が好きなことの中にしか見つからない。

・やりたいことが見つからないと言う人がいますが、まずは自分が好きなことは何かを考えること。小さい頃に熱中したものを思い出すんです。でもそれは、あくまでも自分自身で探さなくちゃダメ。他人の評価や意見なんて関係ない。わがままであってもいいんです。


② ゲゲゲの女房

登場人物:
茂=水木しげる
布美枝(茂の妻)
イトツ(茂の父)
イカル(茂の母)
源兵衛(布美枝の父)
ゲーテ(ドイツの詩人、小説家、劇作家)『ゲーテとの対話』は水木しげるの愛読書。

人生

好きなことをやったらええがな。そげに深刻にならんでもええ。人の一生なんてものは、よっぽど上手くやったところで、結局は雲のように流れ去ってしまうもんだけんな。 イトツ(茂の父) #143

・なんだぁ、もう終わりか… あぁあ、面白かったなあぁ… ※死ぬ間際のイトツが人生を振り返って #144

ゲーテの言葉 

・意志の力で成功しない時は好機の到来を待つほかない。

・人は努力している間は迷うにきまったものである。

・自分自身を知るのは楽しんでいる時か悩んでいる時だけだ。 #35

好きなことは何なのか 闘わずして土俵を下りるのが一番つまらん

・茂「好きなことをして生きるのはええ。けど、好きとラクすることとはちょっこし違う。苦しいことや、嫌なことがあっても、それでもやらずにおられんのが、本当に好きなことだ。だけん、迷ったり、悩んだり、落ち込んだり、苦い思いもしてみんことには、好きなことは何なのか、本当は分からんのだよ。人は神様ではないないけん。世の中を思い通りには動かせん。やるだけやってもうまくいかない時は、ほれ、好機の到来を待つほかない。人間にできるのはそれだけだ」「闘わずして土俵を下りるのが、一番つまらんぞ」 #150

促成栽培ではすぐに枯れてしまう 近道を探したらいけん

・じっくりやんなさい。促成栽培ではすぐに枯れてしまうぞ。どんなに好きでも、漫画を描き続けるというのは苦しいもんだ。脳みそが空っぽになるまで考えて、スカスカになってもまだ捻り出さねばならん。今のうちに勉強しとかんと、すぐに脳みその貯金がなくなるぞ。近道を探したらいけん。近道行ったらその先は行き止まりだ。 茂 #112

子供は親に心配をかけたくない

・子供はね、親にだけは心配かけたくないと思って隠すことがあーけんね。だけん、そげな時のために、年寄りがおーだよ。 イカル(茂の母) #126

幸せ お金 結婚する相手 悪い時にこそ人間の値打ちがでる

・なぁ、お父さん。源兵衛「なんだ。」 お金はないけど、私毎日笑って暮らしちょるよ。 布美枝(茂の妻) #48

・片腕をなくしてそれでも生きて戻ってきた。勤め人のあてがい扶持でなく、ほんとの腕一本で己の道を生きとる。どんな人間でも失敗してつまづく時があるわな。そげな時にしぶとく立ち上がるのは、あげな男だぞ。育ちのええ恵まれた男より、様子のええ優男より、40年50年添い遂げるなら、あげな男がええ。わしはそげぇ思うとる。 源兵衛(布美枝の父) #12

・最初は苦労するかもしれん。慣れん土地でわしらにはわからん漫画家という仕事をしとって、しかも片腕だ。楽はできんかもしれん。だども人生は、その先が大事だけんな。40年50年一緒に生きた果てに、これでよかったと思えたら、それでええんだ…。 源兵衛 #18

・40年50年と連れ添う内には、ええ時も悪い時もある。ええ時は誰でも上手くやれる。悪い時にこそ人間の値打ちがでぇだけんな。 源兵衛 #48 

 - 漫画家・アニメ関係

Sponsored Link

  その他

吉川英治

吉川英治(よしかわ えいじ、1892年8月11日 – 1962年9月7日)は、日本の小説家。様々な職についたのち作家活動に入り、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。1935年(昭和10年)より連載が始まった『宮本武蔵』は広範囲な読者を獲得し、大衆小説の代表的な作品となった。戦後は『新・平家物語』、『私本太平記』 …

高畑勲

高畑勲(たかはた いさお、1935年10月29日- )は、日本の映画監督、アニメーション演出家、プロデューサー、翻訳家。長編アニメ映画『やぶにらみの暴君』(『王と鳥』の原型)に感銘を受けて、アニメ業界入りを決意。東京大学卒業後に東映動画に入社する。 主なアニメ演出/監督作品TV『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里 …

マハトマ・ガンジー

モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー(Mohandas Karamchand Gandhi、1869年10月2日 – 1948年1月30日)は、インドの民族運動指導者・思想家・弁護士。インド独立の父とされる。イギリスに学び、弁護士を開業。初め南アフリカでインド人に対する人種差別政策の撤廃運動に従事。第 …

宮崎駿

宮崎駿(みやざき はやお、1941年1月5日 – )は、日本の映画監督、アニメーター、漫画家。 高校3年生の時に観た東映動画製作の『白蛇伝』に感動し、アニメーションに関心を持つようになる。大学卒業後、アニメーターとして東映動画に入社し、動画などを手がける。 当初は東映動画で制作されていた作品に魅力を感じること …

盲ろう者・梅木久代 – 心の中に目がある

NHKスペシャル「見えず 聞こえずとも~夫婦ふたりの里山暮らし~」 2015.5.3 番組内容京都・丹後半島の山あいにある小さな集落に梅木好彦さん(68)と妻の久代さん(65)は暮らしている。久代さんは、目が見えず、耳も聞こえない。ふたりは互いの手を握り、その動きから手話を読み取る“触手話”により心を通わせ合っている。二 …

明石家さんま

明石家さんま(あかしや さんま、1955年7月1日 – )は、日本のお笑いタレント、司会者、俳優、歌手、ラジオパーソナリティー。本名は杉本 高文(すぎもと たかふみ)。タモリ、ビートたけしと共に、日本のお笑い芸人BIG3の1人として称される。「さんま」という芸名は、さんまの実家が水産加工業を営んでいたことから …

綾小路きみまろ

綾小路 きみまろ(あやのこうじ きみまろ、1950年12月9日 – )は、日本の漫談家、お笑いタレント。本名、假屋 美尋(かりや よしひろ)。 1969年、司会者を目指す為上京。新聞販売店で働きながら1年浪人した後、1970年に拓殖大学に入学。たまたま配達先の病院にキャバレーを営む患者が入院しており雇われる。 …

松本人志

松本人志(まつもと ひとし、1963年9月8日 – )は、日本のお笑い芸人、司会者、作家、作詞家、俳優、映画監督。お笑いコンビ・ダウンタウンのボケ担当。   ・浜田「残さず食べ。アフリカの子供等は食べたくても食べられへんねんで」松本「アホ。その子らも腹いっぱいになったら残すわ」 ・(「松ちゃん遅れて …

タモリ 森田一義

タモリ(1945年8月22日 – )は、日本のお笑いタレント、司会者、俳優、歌手、ラジオパーソナリティー、作詞家、作曲家、作家、実業家。本名:森田 一義(もりた かずよし)。 目次1 会話2 料理人3 中身4 友達5 その他 Sponsored Link 会話 ・初対面の人と上手く話す秘訣なんて無いんです。心 …

爆笑問題 太田光

太田 光(おおた ひかり、1965年5月13日 – )は、日本のお笑いタレント、漫才師、文筆家である。田中裕二との漫才コンビ爆笑問題のボケならびにネタ作成を担当する。 目次1 批判2 笑い – 笑いといじめ 悲劇を喜劇につくりかえる3 教師に期待しすぎる4 政治家5 みんな Sponsored L …

所ジョージ

所ジョージ(1955年1月26日 – )は、日本のコメディアン、俳優、司会者、ラジオパーソナリティー、シンガーソングライター。 目次1 幸せ 楽しむ2 生きる3 才能4 その他 Sponsored Link 幸せ 楽しむ ・自分以上のものを求めるのではなく、自分の持っているものを楽しむ。 ・経験することが楽し …

[限界 思い込み] 鎖につながれた象の話

ホルヘ・ブカイ著 麓愛弓訳「寓話セラピー」より 鎖につながれた象 「できないよ」僕は言った。「できっこないんだ!」すると彼はこう尋ねた。「本当に?」「うん。彼女の前できちんと自分の気持ちを伝えたい、ただそれだけなのに……。でもできるわけないんだ」太っちょは、診療所につきもののあの味気ない青い椅子にあぐらをかいて座った。微 …

ゲーテ

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749年 – 1832年) は、ドイツの詩人・小説家・劇作家。小説「若きウェルテルの悩み」などにより、シュトゥルム‐ウント‐ドラング(疾風怒濤)運動の代表的存在となる。シラーとの交友の中でドイツ古典主義を確立。自 …

さかなクン

さかなクン(1975年8月6日 – )は、日本の魚類学者、タレント、イラストレーター。 本名は宮澤 正之(みやざわ まさゆき)。神奈川県綾瀬市育ち。 「広い海へ出てみよう」 いじめられている君へ 朝日新聞 2006年12月2日 中一のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。 …

笑福亭鶴瓶

笑福亭 鶴瓶(しょうふくてい つるべ、1951年12月23日 – )は、落語家、タレント、俳優、歌手、司会者、ラジオパーソナリティである。本名、駿河 学(するが まなぶ)。鶴瓶を「つるべぇ」「つるべぃ」と誤読されるが、正しくは「つるべ」である。   目次1 自分の型 無心で進む 小さな世界でも2 笑 …

やなせたかし アンパンマン

やなせ たかし(本名:柳瀬 嵩、1919年2月6日 – 2013年10月13日、満94歳没)は、日本の漫画家、絵本作家、詩人。『アンパンマン』の生みの親、『手のひらを太陽に』の作詞家として知られる。 絵本作家・詩人としての活動が本格化する前までは頼まれた仕事はなんでもこなしたといい、編集者、舞台美術家、演出家 …

甲本ヒロト 真島昌利 ザ・ブルーハーツ

甲本ヒロト(こうもと ひろと、1963年3月17日)は、日本のミュージシャン。ラウンド・アバウト、ザ・コーツ、THE BLUE HEARTS、ヒューストンズ、THE HIGH-LOWS、ザ・クロマニヨンズのボーカリスト。 目次1 ① 甲本ヒロト2 幸せ3 生き方 生きる4 夢 行動5 ロック6 個性7 楽しい 努力8 自 …